RD Gatewayの構築方法と接続方法
最近はテレワークを導入している企業も増えていて、家だったりコワーキングスペースだったりカフェだったり会社以外の場所で仕事ができる環境が世の中的に整い始めてきていると感じています。
ただITエンジニアの場合、案件で利用する環境がクラウドで、クラウド側で接続を許可しているグローバルIPを絞っているから会社の開発端末からしか環境にアクセスできなく、結局会社に行かざるを得ない。。。そんな悩みを抱えてる方も少なくないかと思います。
そもそも、なぜ会社のPCから外部へRDPできないのか
その原因というのも、セキュリティーの観点から社員が利用するPC(OA端末)からは外部へRDP接続(ポート3389)をブロックしているのが一般的だからなのです。
案件を進める上ではどうしてもクラウド環境への接続が必要なので、社内の環境に接続できない開発端末用の環境を作り、開発端末からだけはRDP接続(ポート3389)を許可しているのがよくあるパターンかと思います。
じゃ、やっぱり会社に行かざるを得ないとなってしまいますが
WindowsServerの標準機能の「Remote Desktop Gateway」を利用すれば、通常Webサイトとかで利用するHTTPSの443ポートを利用してRDP接続が行えるようになります。
今回は、RD Gateway の構築方法をご紹介します。
RD Gatewayの構築
概要
RD Gateway 側で必要な設定は下記です。
- RD接続承認ポリシー(RD CAP : RD Connection Authorization Policy)
- RDリソース認証ポリシー(RD RAP : RD Resource Authorization Policy)
- 自己証明書の作成/エクスポート
RD CAPの端末の認証方式の設定を行い、RD RAPで接続先のサーバとユーザの設定を行います。
Gatawayと名前にある通り、本来はRD Gatewaya を経由して他のサーバへRDPするという機能なのですが、今回はRD GatewayサーバからRD Gatewayサーバ(自分自身)にRDPする設定を紹介します。
RD Gateway の設定
RD Gateway 側の設定です。基本的にポチポチしていけば設定できます。
RD Gatewayのインストール
インストールをクリックする。
完了をクリックする。
RD Gatewayの設定
続いて、RD Gatewayの設定です。
次へをクリックする。
完了をクリックする。
閉じるをクリックする。
自己証明書の作成
続いて、HTTPSでアクセスに必要となる自己証明書を作成します。
証明書の名前を入力しOKをクリックする。
※証明書の名前は、RD Gatewayサーバへアクセスする際のグローバルIPか、ドメイン名にしてください。
ここを間違えると、RD GatewayでRDP接続できません。
RD Gatewayの起動
作成した証明書のエクスポート
ファイル名を指定して実行を開く。certlm.msc入力しOKをクリックする。
端末の設定
証明書のインポート
ここからはRD Gatewayへアクセスする端末側の設定となります。
RD Gatewayサーバでエクスポートした証明書を端末に持ってきてください。
これで、設定系はすべて完了です。
クライアント端末からの接続方法
下記を設定し、OKクリックする。
- RDゲートウェイサーバー設定を使用するをチェック
- サーバ名を入力
- ローカルアドレスにはRDゲートウェイサーバーを使用しないのチェックを外す
※入力するサーバ名はRD GatewayサーバのグローバルIPかドメイン名(証明書作成時に指定したものと同じにしてください)
全般を選択し、下記を入力し接続をクリックする。
- コンピュータ
- ユーザ名
※ここで入力する情報は、RD GatewayサーバからRDP接続するサーバの情報です。
今回は、RD Gatewayサーバにログインを想定しているので、RD GatewayサーバのローカルIPとユーザ名を入力します。
はまりやすいポイントは太字や赤字にしたので、参考にしてみてください。