普段私はAWSを利用しているのですが、Azureについても勉強する必要が出てきて、せっかくなのでMicrosoft Azure Fundamentals(AZ-900) も受けようと思い立ち合格できたので、その勉強方法や対策や試験問題の傾向について紹介します。
2020 年5 月 28 日から試験内容がアップデートされて、変更点を調べてみました。
Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)の更新点(2020/5/28)
Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)とはどんな資格なのか
AZ-900 は Fundametials という事もあり、Azureについての入門的な資格として位置づけられています。
これからAzureを始める人、Azureの全般的な知識を勉強したい人にはお勧めの資格だと思います。
まず、試験範囲です。
- Cloudの概念の理解 (15-20%)
- コアな Azure サービスの理解 (30-35%)
- セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、信用についての理解 (25-30%)
- Azure の料金プランとサポートについての理解 (20-25%)
試験時間は60分です。
英語ですが試験範囲の詳細な情報もあるので、事前に目を通すことをお勧めします。
https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE3VwUY
難易度について
Azureの入門的な資格ということだけあり、難易度はさほど高くはないです。
私は、普段業務でAWSを使うことが多く、AzureはVMマシンを立てたくらいしか経験も知識もなかったのですが、クラウド全般の知識があれば2日ほど勉強すれば取得できると思います。
ただ、クラウドの勉強もこれからという人は、独学で勉強するんら2週間ほどかかるかなとは思います。
どういった勉強をすればよいか
個人的におすすめする勉強方法としては下記2パターンです。
- Microsoftが提供しているオンラインのラーニングモジュールを利用する(無料)
- 有料のセミナーに参加して試験対策する
Azureの知識がなくてもAWSや他のクラウドの基礎的な知識があれば、1のオンラインでの勉強で大丈夫だと思います。
ただ、これからクラウドを始める人でお金に余裕があれば2のセミナーで教えてもらいつつ勉強するのが良いかなと思います。
時間はあるけど、お金を掛けたくない。クラウドもよくわからない。という人も安心してください。1のオンラインの勉強だけでもきちんとAzureサービスの特徴を抑えるまで何回か勉強すれば、合格するための知識はつくと思います。実際は私は1のオンラインの勉強だけで合格できました。
最初はどういった勉強をすればよいかを調べても良くわからなかったので、対策用のテキストや書籍がないかな~と探しては見たのですが、良いものが見当たらず、結果、1のオンラインの勉強のみ行いました。
1.Microsoft社が提供しているオンラインのラーニングモジュールを利用する(無料)
結果、このラーニングモジュールだけで試験対策としては大丈夫でした。私は普段、業務でAWSの提案や設計等を行っていて、クラウドの知識はある程度持っていますし、「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」も持っていたので、Microsoft社が提供している下記の「Azureの基礎」を利用して勉強しました。
Azure の基礎
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/paths/azure-fundamentals/
ラーニングモジュールの説明から引用すると
~このラーニング パスを完了すると、「AZ900 Microsoft Azure の基礎試験」を受験するために必要な知識が備わっていることになります。~
とのことです。
このラーニングモジュールには11個のモジュールあるので、私は会社の行き来の電車の中で見て勉強しました。
試験対策を意識して勉強するのであれば、
- 出てくるAzureのサービスの特徴を抑える
- 各モジュールの最後に小テストみたいのあるので必ずやっておく
間違えると解説がでるので、わざと間違えて他の選択肢のサービスの特徴もおさえる - Azureのコンソールを用いての勉強も出てきますが試験対策としては不要
このあたりおさえておけば、試験対策になると思います。
2.有料のセミナーに参加して試験対策する
私は、セミナーには参加してないですが、ウェブで調べる限り試験の対策も教えてくれるし、セミナーによっては、バウチャーもついててセミナー後に試験を受けれるので、1日時間を確保できる人や、これから始めてクラウドの勉強をするという人には良いかなと思っています。
下記から検索できます。
コース AZ-900T01-A: Microsoft Azure Fundamentals
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/courses/az-900t01
試験の予約方法
試験の準備が来たら試験の予約です。
試験を予約するにあたっては、下記が必要です。
- Microsofot社のアカウント(***@outlook.jpのアカウント)
- クレジットカードまたはバウチャー
AWSとかだと、APNに会社のメールアドレスで登録して試験に申し込むのですが、Microsoftだと個人のアカウント(@outlook.jpのやつ)を作成して試験の申し込みを行います。
会社のメールアドレスで申し込みができて、この会社はどの資格を何人保有しているかをカウントできた方が会社もMicrosoftもうれしいとは思うのですが、そうはなってなさそうです。
私が知らないだけであるかもですが。なぞですね。
試験の申し込みは下記から行えます。
試験申し込み
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/az-900
都内とかであれば、前日とかでも予約できると思います。ただ、受験するセンターによって時間は違いますが、18時かと17時かとを過ぎると翌日の予約できなくなるので、前日に申し込む場合は17時までには済ませたほうが良いと思います。
実際に受験しみての感想
入門的な資格だからと少しなめてかかったのですが、実際はそこまでは簡単ではなかったです。
ただ、ちゃんと対策を実施して試験に挑めば受かる可能性は高いと思います。
試験問題の傾向としては
設問に対してのメリデメの問題
あなたは、****の管理者です。
オンプレからクラウドに移行を提案するメリットとしてあげられるのは下記のうちどれどれでしょうか。
〇 *********
〇 *********
〇 *********
〇 *********
サービスとその説明の組み合わせの問題
サービス1 サービスの説明1
サービス2 サービスの説明2
サービス3 サービスの説明3
サービス4 サービスの説明4※サービスとサービスの説明の正しい組み合わせの問題(ドラック&ドロップ)
説明文が正しいかを問うような問題
説明文・・・・・ *****・・・・。
〇 変更不要
〇 ****
〇 ****
〇 ****※説明文の一節があり、その中にアンダーラインの箇所があり、そのアンダーラインが正しければ「変更不要」、違っていれば選択肢の中から選ぶ
などの3パターンが主でした。
私が受験した時は全部で42問で
- 最初の7問は回答した後は回答を変更できない問題
- 残りの35問が見直し可能な問題
でした。
最初の回答を変更できない問題に関しては
あなたは****を実施しようとしています。実施するにあたっては*****の設定が必要です。
この説明は正しいですか
〇 正しい
〇 誤り
という形式の問題で、下線部の設定が全く不要ではないような設問が出たのですが、必須でなければ「誤り」を選択した方が良いと思います。
例えば、外部公開用のVMマシンを構築するにするためにはVPN Gatewayの設定が必要です。
等です。VPN先が他社なら外部公開だいしな・・・。などと思ってしまいますが、そもそもVPNは外部公開ではないので「誤り」を選択するなどです。
最初の7問は、こういった問題文が同じで、下線部が変わっただけの問題が何回か続きました。
実際に出た問題を公開することはできないですが、ニュアンスをつかみ取ってもらえたら幸いです。
あとは
- 問題文のベースが英語だから、和訳がおかしく質問の意味が分からない
- そもそも勉強してない問題だから分からない
という問題もありますが、そういった問題は「後で確認」のチェックを入れて、流して先に進みましょう。時間的余裕はあるので、後から見直しはきくとおもいます。
ただ、日本語がおかしいものを後で確認し直しても、うぅ~ん。やっぱりわからない・・・。というのもあるので、そういった場合は消去法で考えるのと、問題文からMicrosoftとしてどれを回答にさせたいか、の両方を加味して回答を選びました。
勉強してないものについては、どうあがいても自信は持てないので、ひっかっけっぽい選択肢は避けて選びました。
繰り返しとはなりますが、Azureのサービスの特徴を抑えるのが合格への近道だと思うので、これから試験を受ける方はそこを意識して勉強するのが合格への近道だと思います。
難易度としてはそこまで高くはないですが、なめてかかると痛め見るので、準備は怠らない方が良いと思います。
今回は、Azureの入門として最適なAZ-900についての傾向と対策を紹介をしましたが、Azureの上位の資格もあるので、高みを目指す方はぜひ下記のAzureの資格のマップを参考にしてみてください。
Microsof Certifications
https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE2PjDI